逆再生してみよう!のこと
 参考作品のことでも述べた通り、Lv.1には『世界に巻き起こる問題とその解決』という作品としての枠組の中に、『気付かれるべき要素』と『気付いた場合は深みが増す要素』がばらまかれてます。後者の中には僕が口にしない限り、恐らく永遠に気付かれないであろうものも含まれます。そのへんは最早、自己満足の世界です。本筋の内容把握に関わることはないので、後者の要件は『その表現方法に自己満足が出来るかどうか』に重点を置いてます。
 
 
 
 
 今回ご紹介する『自己満足』は、神視編序盤、塔人の妄想世界のBGMについて。
 神視編の英字タイトルは『Real』としています。その名の通り、全てがrealな表現になるよう意識しています。
 本来、現実世界にはBGMが存在しません。いや…この言葉には語弊がありますね。デパートや祭事会場、レストランなどで流れてくる『それ』は、一概に「“仮想世界”で流れているBGM」と捉えていただく必要があります。我々は現実世界において、たとえばレストランという“仮想世界”に赴き『食事を摂る』という体験をしてるんやという、プラトン主義的なリクツとして捉えて下さい。
 
 というわけで、本来、現実世界にはBGMが存在しません。
 ただし、俗に『脳内BGM』と呼ばれるものは存在します。たとえば最近のこと。Nscripter本体の不具合の件で僕が早とちりをし、読み手様に必要以上の不安を煽ってしまったその瞬間、僕の脳内ではバッハの「トッカータとフーガ ニ短調」が流れました(やはりというべきか、あの歌詞付きで)
 
 現実からBGMが聞こえてくることがもしあれば、それは総じて『脳内BGM』と呼ばれるものだと考えます。無論、厳密に言えばです。催事会場などで流れるそれなどを『環境音』に分類するとしたら。
 神視編序盤で流れる3点のBGMについても、同じことが言えます。
 該当箇所はフォーカスが塔人の脳内に当たっていますので、あそこで流れているのは塔人による『脳内BGM』です。どうでも宜しい確定情報ですが、この時点で、塔人がMYTHを読者的視点で覗けることは間違いありませんね。少なくとも彼は未来永劫、アースガルドで巨人を演じることはなさそうです。
 
 神視編における『脳内BGM』以外の、ダブワンというゲームにおける正規BGMは、現在のところ『5473928323320403931264』以外にありません。それ以外のものは『環境音』と理解できるものにしています。
 些細なコダワリでですが、一見ネタに見えるこれらの表現にも、後々に幅の広い考察や妄想を広げられる余地が含まれているはずです。

 
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2015.09.05 ナカオボウシ

知ってた
気付かなかった


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